家庭用放射線測定器

●　ご使用例
「エアカウンターS」は、例えば以下のような場所で放射線量を測定するのに適しています。

※食品などの表面に付着している放射性物質が発するγ線で　0.05μSv/h以上は測定可能。
α線やβ線、食品などの内部に含まれる放射線は測定できません。

●　各部の名称


●　使い方

※γ（ガンマ）線を地上１ｍで測定する理由

放射線には、主にα（アルファ）線、β（ベータ）線、γ線があり、それぞれ次のような性質を持っています。

・α線 ： ヘリウム原子。飛ぶ距離は５ｃｍ程度。紙１枚程度で遮蔽できる。
・β線 ： 電子。飛ぶ距離は数１０ｃｍ程度。薄い金属や厚めの樹脂で遮蔽可能。
・γ線 ： 電磁波。かなり遠くまで飛び、分厚い鉛でないと遮蔽できない。
【他に、レントゲンなどで使われる X（エックス）線や、原子炉などで発生する中性子線などもあります。】

従って、身のまわりで影響が大きいのは主にγ線であり、マスコミでよく発表される放射線の数値もγ線が多い
のです。また、地上１ｍで測るのは、それ以下だとβ線の影響等で数値が異常に高く出る可能性があるためです。
（新聞などに公表されている文部科学省の各地のモニタリング数値にも地上1ｍの計測値があります。）

放射性物質からある時間内に放出される放射線は一定ではありません。また、宇宙などからくる自然放射線の影響もうけます。 したがって、測定した値は、毎回同じ数値にはなりません。なるべく複数回測り、平均を記録するようにしましょう。 同じ条件で定期的に測定することで変化を読み取ることをおすすめします。

●　付属小冊子【正しく覚えよう！放射線の基礎知識】

首都大学東京の福士政広教授が監修したA5判フルカラー30ページの小冊子で、イラストや画像を多用し、わかりやすく書かれています。第1章「放射能とは何ですか？」では、日本における自然放射、放射線と放射能の違い、報道等で頻繁に出てくるベクレルやシーベルトなど単位の定義、第2章「放射線を浴びるとどんな影響がでるのですか？」では、日常生活での被ばく、放射線の人体への影響、第3章「被ばくを防ぐには？」では、放射線防護の原則、公衆の線量限度、第4章では「日本の現状とは」として最近の報道で話題になるホットスポットについてなど、最後の第5章では、洗濯物や布団を外に干して大丈夫？や子供を外で遊ばせても大丈夫？など素朴な疑問に答えます。

【エアカウンターS関連blog】
エアカウンターS　どこまで使えるの？疑問を徹底調査